その2: 塗装編  Part2

■修理車両・・・’73年.240ZG  L24 Gノーズ仕様 (実作業:93年3月初め〜7月納車)
 
■作業内容・・・オリジナルカラーは、マルーン色。この時は、ホワイトに塗装替えの状態。
          レストアとして入庫した。損傷は無いようだが、かなりの鈑金など交換の
         必要がある部品が多く存在している。取りあえず分解脱着してみましょう

         当時のスティールカメラからのプリントを、スキャンしました。
                                                     (記載・平成21年4月)


240ZGのレストア
240ZGのレストア
240ZGのレストア

(11) ようやく前側のエンジンルームが完成しました。判りやすい画像と進行かと思います。
   前側からの黒いのが、新品(前期用)のコアサポートです。フードレッジ下側の黒い部分は、水性のアンダー
   コートが乾燥するとこの色になります。(4月13日の撮影)   

   この当時のサフェーサーは、1液タイプの米国製を採用していました。 色は灰色です。
   現在は2液タイプ(硬化剤)のサフェーサーを使用しています。
  


240ZGのレストア
240ZGのレストア
240ZGのレストア
240ZGのレストア
(12) 塗装状態が良く判るかと思います。
  色が白なので判りにくいのですが、当社方式のカチオン電着塗装のライトグレー系の色は、塗装で再現して
  います。 その後、当時の純色より白に近い、スノーホワイトで塗装したかと思います。 (4月13日の撮影)

  この後、画像が全く無いのですがエンジン・ミッションなど配線や、ブレーキ配管などと共に装着しています。
  この車両は珍しい助手席のダッシュ・クーラーを装備していました。キャブレターは、中期のSUツインです。
  エンジンや機関類のオーバーホールなどは、この車両に付いて当時していませんでした。
 

240ZGのレストア
240ZGのレストア
240ZGのレストア
240ZGのレストア
240ZGのレストア
240ZGのレストア

(13) 塗装工程です。
   ここでの画像では、黒いパーツの部分が多く写っていますが、これれは新品のパーツだからです。
   リアーゲートも新品に交換しているようですね。

   正確な色など当時の詳細が今は判りませんが、追って資料を精査してみます。
  
(5月22日の撮影)


240ZGのレストア
240ZG
240ZG
240ZG
240ZG
240ZG
240ZG
240ZG
240ZG
(14) 完成画像です。
  画像からの情報は「240ZG」と判るだけですが、これまでのレストア画像は、貴重な作業資料です。
  現在当社では、若い熟練工を育成すべき、ガス溶接作業な高度な技能作業を指導もしています。
  この数年のその成果は、昨年展示したS130ターボに生かされ、実車で証明しました。
  
  画像の車両オーナーは、現在もこの240ZGを大切に保有しています。
  古い資料からの解説でしたが、現在もなお同じ手法・技術で貢献させて頂いています。 (7月24日の撮影)

  熟読をありがとうございました。