Z31 300ZX Turbo



         ここは、PART2のページです。 

     


(18) エアーレギュレターを交換しました。 アイドリング制御をしていますが、カーボン(EGRからの排気ガスや
   ブローバイなど)の付着などで、エアーの遮断調整が鈍くなっていました。 非分解で洗浄が出来ません。
   高熱化にさらされた、ブローバイホースなど、硬化しているので交換いたします。

(19) 各部のバキューム・ホースも全交換いたします。 2種類ほどの細いホース
   が幾重にも配管・配給されていて、これらのホースの劣化で、割れや裂け目が
   出来て、エアコンが効かないなど、単純故障の要因となっています。
(20) こうしたホース類は、2mほどの
   巻き状態で販売されています。
   必要な長さでカット使用する。

(21)エンジンの構成パーツは、大型の補記類(ディストルビューター・オルタネーター・クーラーコンプレッサーetc)など、
  重要な機器が存在しますが、これらは基本機器であり、小型の機器や配管・ホース類には、その役割の需要度が
  認知されていません。 しかし、こうした機会にそれらの小型パーツにも目を向け、リフレッシュいたしましょう。
 

(22) 1本・1本のホース類の役目は、ここでは記載・編集時間の制約から、割愛させて
   いただきましたが、日常では見えない重要なパーツなどもここでは、交換の対象
   として、調達・交換しています。
(23) 各部を固定・締め付けをする、バンド
 を総称・ショートパーツと呼びます。
 これらも多くは、変形・締め不良となる
 原因です、新品調達します。

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(24) ようやく、インジェクターの交換や、周辺インテークホルダーなどの、再生や小型補器類の交換などの整備
  が完了しました。 脱着したパーツで、今回紹介していない重要な補器類で、プラグやハイテンションコードや
  ディストルビューターなどが有りますが、定期整備で交換していたので、割愛いたしました。

(26) このVG型エンジン・3リッターターボを象徴し、L型エンジンからの次世代エンジンへの移行を記念する
  かのような、メタルプレートを再生します。 要するにインテークヘッドの化粧カバーです。
  ここでは、簡易的に結晶塗装を採用しました。 米国製の加熱反応する缶スプレー製品です。

(27)  この材料は、これまでにも使用しています。 過去には、同じZ31の300ZRで使用しています。
   大型で、脱着が見込まれる、L型エンジンのカムカバーの結晶塗装は、専門工場へ依頼いたしますが、ここでは
   簡易的ですが、十分に使用経験と経過観察をしていた、この製品を採用しました。 もちろん、費用面でも安くに
   出来ます。 施工は、旧塗膜を全剥離して洗浄後、金属用の密着材を塗布してから、結晶塗装を施工して加熱を
   いたします。 その硬化後、次の加工と仕上げに移行いたします。

(28)  全面に結晶塗装をしているので、不要な部分をカットいたします。
   メーカーでの製造時には、機械切削で表面をスライスしたと思いますが、ここでは試行錯誤で表面切削を再現
   してみました。 表面にはヘアーラインと呼ばれる、切削痕を残しています。
  
   切削痕は、粗目のサンドペーパーを水平・平行に移動しながら表面切削をしています。 その後、ウレタン系の
   
硬質クリアー塗装を施しました。 ほぼ、これで最初の目的を達成しています。


(29)  第一段階の整備は、完了しました。 この後は、オプションのnismo製のタワーバーを装着します。
    中古の在庫が当社に有ったので、これを再生いたします。 それ以外にも、オイルプレッシャー計器の表示が

    鈍かったので、オイルプレッシャSWを交換いたします。

(30) 旧マークのnismo製・VG用のストラット・タワーバーです。 左右の台座部分はクロームメック製なので
   画像はありませんが、そのままクリーニングして使用しています。 バーの部分は、アルミ合金ですが、腐食
   や汚れが有ったので、シルバー塗装をいたしました。

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(31)  完成の全体画像です。 日産のパーツ類が、約22万円ほどでした。 作業費用は、約32万円で、総費用額は
    消費税8%を加算して、約60万円ぐらいとなっています。 

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(32) 追加や、その他の作業でオイルプレッシャーレギュレターや、ウォッシャータンクのモーター交換など
   いたしました。 有償・無償などサービス作業も多く含まれますが、こうして現役で走り続けることが出来
   る、Z達を大切にオーナーさまが、持ち続けられるように応援いたします。

   この車両は、自動車雑誌「ハチマルヒーロー」Vol.9、で紹介されました。
   同時に掲載された、S130Z・日本車・ターボも当社にて、フルレストアした車両です。
   弊社のブログ「2008年・9月5日」のページに紹介しています。  2枚の画像を紹介いたします。

   ・・・・・ Z31・VG30・ターボ・1988年 日本仕様 : その1    その2  ・・・・

   
追伸: 50thの16インチホイールは、数年前に4本をリペアー・再生しています。 もう腐食も無く
        良質なウレタンクリアー塗装を施工しています。 当時の画像が見つかりません・・・。


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